メンタルトレーニングでのノートの書き方とその効果を紹介
ご自身が思い描く“在りたい自分”が見つからずに、お悩みではないですか?
鬱々とした感情を抱えたまま生活を送るのは、精神的につらいですよね。
そんなときは、メンタルトレーニングの一環としてメンタルノートを活用してみましょう。
本記事では、ご自身のもつ無限の可能性を引き出す、メンタルトレーニングの一つであるメンタルノートの書き方と、その効果をお伝えします。
毎日を晴れやかに過ごしたい方は、ぜひご一読ください。
メンタルトレーニングの一つ“メンタルノート”とは
メンタルノートとは、ご自身の夢や目標について考えたときの“気づき”や“思いついたこと”などを書き記していくノートです。
ご自身の「こう在りたい!」という願望を探っていく場合には、このようなメンタルノートの活用が有効とされています。
メンタルノートに書く内容は基本的に自由ですので、ご自身が感じたことや思ったことなどを、好きなようにライティングしていきます。
“書く”という作業が創造性を育み、ご自身の夢や目標を見つける手がかりになるわけです。
なお、メンタルノートに関して、メンタルトレーニングを実施している“フォルテッシモメンタルルーム”の代表である久瑠あさ美氏は自身の書籍のなかで、“気づきノート”として紹介しています。
メンタルノートの書き方
メンタルノートの具体的な書き方や使い方にはさまざまな方法がありますが、今回はそのなかの一つを紹介します。
原則として、メンタルノートは毎日書くことが大切です。
はじめのうちは、ご自身の内側にフォーカスをあてて、思いついたことをそのままノートに記していきましょう。
「何を書いたらいいかわからない……」と手が止まってしまったなら、素直に“何も思いつかない”と書けばよいのです。
書くことに慣れてきたら、“何に対してどう感じたのか”“自分の未来をどう変えたいのか”など、少しずつ記す内容に具体性をもたせていきます。
その際のポイントとしては、想像を細かく膨らませて、未来に意識を向けることです。
そうすれば、心の内側に流れるイメージを徐々に外側に向けて表現できるようになり、潜在意識にも変化が訪れるはずです。
メンタルノートを取り入れることで得られる効果
ここからは、メンタルノートを取り入れることでどのような効果を得られるのかをお伝えします。
なお、世間で一般的にいわれている、メンタルノートをはじめとしたメンタルトレーニングの効果は理想論であり、本質的な改善になるとは言い切れません。
もしメンタルノートを取り入れても、このあと紹介するような効果を感じられなかった場合には、フォルテッシモメンタルルームにご相談ください。
来訪者一人ひとりに合わせて、ご本人が気づいていないレベルの意識を掘り起こすお手伝いをいたします。
さて、前置きが長くなりましたが、メンタルノートの活用でご自身にどのような変化が訪れるのかを以下で紹介しますので、ご参考になさってください。
感情や考えが整理される
ご自身の感情や考えをメンタルノートに書くことで、脳内をデトックスする効果が期待できます。
メンタルノートには、良いことも悪いことも、頭に浮かぶ意識の流れをありのまま書き出していきます。
これによって、ご自身が無意識に蓋をしていた感情や考えをはっきりととらえられるわけです。
そうすると頭の中が整理されて、ご自身が本当に求めていることが明確になります。
メンタルノートにご自身の内側のイメージを書き込んで脳内をリフレッシュすれば、自分自身を客観的に見つめ直すきっかけともなり得るのです。
自己肯定感が上がる
メンタルノートを継続して活用すれば、自己肯定感を上げる効果も見込めます。
ご自身の内側のイメージを毎日書き記すことで、こう在りたいと思う理想像がより鮮明になっていき、その実現に向けて一歩ずつ歩みを進められるようになります。
夢や目標に向かって着実に前進していると実感できれば、自己肯定感もおのずと上がっていくはずです。
また、ご自身の成功体験をメンタルノートに多く書けると、さらに自己価値が高まるでしょう。
高いモチベーションを維持できる
夢や目標の実現に向けて、高いモチベーションを維持できるのもメンタルノートの魅力です。
そもそもメンタルノートの役割は、ご自身の内面を掘り下げて“こう在りたい”と願う自分を具体的にイメージするきっかけをつくることです。
より詳細に将来の自分を想像できれば、大きな目標を達成するための課題を細分化して考えられるようになります。
ご自身で小さな課題を課して一つひとつクリアしていくことで、モチベーションを保ったまま前向きに目標達成までの道のりを歩めるのです。
感情に振り回されなくなる
「いやなことがあるとすぐに落ち込んでしまう……」「ちょっとのことでイライラしてしまう……」とお悩みの方でも、メンタルノートを活用していけば感情に振り回されなくなります。
メンタルノートをはじめとしたメンタルトレーニングを重ねていくと、ご自身の内面と向き合う時間が増え、感情とうまく付き合っていけるようになります。
いつでも心が穏やかな状態でいられれば、仕事上のトラブルも冷静に対処でき、周囲とも落ち着いてコミュニケーションがとれるでしょう。
とはいえメンタルノートを活用するのは、なにも強靭なメンタルを手に入れることが目的ではありません。
たとえつらい出来事があっても、心の視点を高くもって、感情の揺れをそのまま受け入れつつ問題を解決していけるような柔軟性を身につけられるのが理想的です。
メンタルノートをつけるときのポイント
メンタルノートを使って得られる効果については、把握できましたでしょうか。
続いては、メンタルノートに書き込む際のポイントを2つお伝えします。
紙に手書きする
メンタルノートをつける際には、スマートフォンやタブレット端末、パソコンなどは使わずに、紙に手書きで行ってください。
キーボードで文字を打ったほうが断然早く入力が済みますが、それではメンタルノートの役割を十分に果たせません。
なぜ紙に手書きで書くのかというと、そのほうが書き込むスピードが遅いためです。
ゆっくりと文章を書くからこそ、ご自身の内側のイメージを整理しながら記録でき、より細かな感情の揺らぎにも気づけるわけです。
また、文字を書くことで思考力の向上も見込めます。
ぼんやりと頭に浮かんだ内容も、文字にすればより鮮明になります。
この観点から見ても、メンタルノートの効果を余すことなく引き出すには手書きが適しているのです。
左右のページに区切って書く
基本的にメンタルノートは自由に書き込んで問題ありませんが、慣れてきたら“何に対してどう感じたのか”“ご自身の未来をどう変えたいのか”を、左右のページに分けて書きましょう。
ノートを区切って書くことで、頭も心も整理され、自分自身をより客観視できます。
これをしばらく続ければ、ご自身の潜在意識に変化が生じて感情表現が豊かになり、前向きな気持ちで毎日を過ごせます。
さらに、ご自身の想いや考えを整理しながら会話できるようになるので、以前よりもコミュニケーションが楽しく感じられるはずです。
そのほかのメンタルトレーニング方法
ここまでメンタルノートに焦点をあててお伝えしてきましたが、メンタルトレーニング方法はなにもこれだけではありません。
以下で、メンタルノート以外の代表的なメンタルトレーニング方法を4つ紹介します。
セルフトーク
メンタルトレーニングの一つであるセルフトークとは、“心のなかで自分自身に声をかける”ことです。
セルフトークでは、できるだけポジティブな内容をつぶやくよう意識してみてください。
ついネガティブな考えが浮かぶと「自分はダメなやつだ……」「何もうまくいかない……」などと考えがちですが、そういったときこそセルフトークを意識的に実践しましょう。
前向きな言葉はご自身を奮い立たせることにつながり、精神的ストレスの軽減も期待できます。
アファメーション
潜在意識をポジティブに置き換える作業を、アファメーションといいます。
要するに、プラス思考をもつことでメンタルの状態を整える方法です。
アファメーションでは、肯定的な表現を使った文言を思い浮かべてご自身に語りかけます。
具体的には「私は以前より成長している」「私は必ず仕事で成功する」といった具合で、ご自身の存在や言動を認める表現が好ましいでしょう。
このような前向きな文言を繰り返すとポジティブな思考が当たり前になり、万が一ネガティブなことがあってもすぐに気持ちを切り替えられるようになります。
モデリング
モデリングといわれるメンタルトレーニングでは、なんらかの成功を納めた方の言動を真似することで、ご自身の自信につなげます。
「真似することがなぜ自信になるの?」と疑問をお持ちになる方もいらっしゃるかもしれませんが、これが実は理にかなっているのです。
たとえば、「こうなりたい」と思う職場の優秀な上司の言動をよく観察して、同じように行動すると、その過程で新たな発見があります。
これをご自身の言動に落とし込めればいずれは習慣となり、さまざまな成功体験を積むことで自己肯定感が上がって自信につながるわけです。
大きくご自身を変えようとするのではなく、「ちょっと演技してみる」程度の気持ちで取り組んでみてください。
リラクゼーション
これまでに紹介したメンタルトレーニングとは若干性質が異なりますが、リラクゼーションもメンタルトレーニングの一環として効果が期待できます。
ご自身でリラックス状態をうまくつくれるようになれば、それがメンタルのコントロールにもつながるのです。
邪念や雑念を取り払い、“リラックスのなかの集中状態”をつくって物事に取り組むことで、思いもよらない素晴らしい結果が生まれるかもしれません。
フォルテッシモメンタルルームでのメンタルトレーニングの方法
続いて、フォルテッシモメンタルルームで実施しているメンタルトレーニングについても紹介します。
なお、ここでお伝えするのはあくまでも大枠なので、具体的な進め方は来訪者ごとに異なります。
ステップ①メンタルチェックテストの実施
フォルテッシモメンタルルームでは、まず来訪者の方にメンタルチェックテストを実施します。
これは、一人ひとり異なる“心”のタイプを多角的にとらえるのが目的です。
来訪者の方には、ご自身の心を立体的に意識して、これまで出会ったことのない潜在意識に在る自分自身と向き合う準備を行っていただきます。
そのあとは、60~120分程度のトレーニングを、マンツーマンで進行していきます。
ステップ②欲求の意識化
次のステップでは、“心”の内側にある「こうしたい」「こうなりたい」という素直な気持ちを明確にします。
私たちは、これを“want“(ウォント)とよんでいます。
wantに従い、wantの実現に向かって取り組めば、どんな困難があっても人生を楽しむことができ、充実感を得られるようになるはずです。
反対に、「こうしなければならない」「こうあるべきだ」と義務感や世間一般の常識でwantを縛ってしまうと、人生をつまらなく感じるかもしれません。
こういったwantを抑える制約のことを、私たちは“have to”(ハフ・ツー)とよびます。
これらを踏まえて、以降はwantを軸にメンタルトレーニングを実施します。
ステップ③夢や目標を描く
続いて、wantに基づいて夢や目標を描いていきます。
ここでポイントとなるのが、“素敵な勘違い”です。
素敵な勘違いとは、ご自身が「こう在りたい」と願う未来の姿を自由に想像してみることです。
そのとき「自分にできるだろうか」「こんなことで目標達成できるのかな……」といったネガティブなイメージをもたないよう意識しましょう。
このように夢や目標をできるだけリアルに思い描くことでwantはさらに膨らんでいき、心の内側からどんどんエネルギーが生まれてきます。
素敵な勘違いがwant実現の原動力となるわけですね。
ステップ④心の囚われを解きほぐす
wantを意識化して具体的な夢や目標が明確になったら、“心の囚われ”を解きほぐすステップに移ります。
私たちの心は、さまざまなものに囚われて身動きがとれなくなる場合があります。
たとえば過去の失敗や挫折、周囲から刷り込まれたご自身のイメージ、ときには成功体験さえも原因となることもあるでしょう。
これらが、私たちが言うところのhave toにあたるわけですね。
こうした心の囚われを一つひとつ解きほぐして“心の次元”を上げることで、ご自身の人生を自らの力で選択・決断できるようになるのです。
ステップ⑤自分の“want”を外に広げる
最後にご自身のwantを、周囲の方のwantや勤め先の会社のビジョンなどと重ね合わせます。
これによりご自身のwantがさらに洗練されて、社会的に意義のある夢や目標をもてるようになるため、wantがさらに高い次元へと到達するのです。
ここで生み出された夢や目標の実現に向けて着実にステップアップすれば、周囲の方や会社とwin-winな関係を築けることでしょう。
メンタルノートにご自身の気持ちを毎日書き込むことで、潜在意識に変化をもたらす
今回は、メンタルトレーニングの一環であるメンタルノートの書き方と、その効果についてお伝えしました。
メンタルノートを取り入れて、ご自身の未来や目標に対する想いや考えを毎日自由に書き込むことで、自分自身ですら気づけなかった内面に触れられます。
これによりご自身の感情や考えが整理され、自己肯定感の上昇やモチベーションの維持に寄与します。
また、一時の感情に振り回されることも減るはずです。
フォルテッシモメンタルルームでは、メンタルトレーニングを通じて、来訪者の方の“心のチカラ”で未来を変えていくお手伝いをいたします。
ご自身の強みを知り、“在りたい自分”を見つけたいとお考えの方は、ぜひお問い合わせください。