営業で必要なメンタルを育むトレーニング方法を紹介

多くの人と接し、数字に追われる営業職は、ほかの職種と比べてもストレスが溜まりやすいものです。

そのようななかで活躍していくためには、強いメンタルを備えておく必要があります。

 

そこで本記事では、営業マンに求められるメンタルの強さと、それを育むためのトレーニング方法を紹介します。

「より前向きに仕事に取り組みたい!」とお考えの方は、ぜひこの記事をお役立てください。

営業マンに必要なメンタルの強さとは

営業職は、顧客からきつい物言いをされたり、拒絶されたりすることがほかの職種よりも多い傾向にある職業です。

新規開拓のほとんどは断られますし、既存の顧客対応においても細心の注意を払いながら接さなければなりません。

 

営業マンとしては、こうした状況下においても、根気強くモチベーションを保ちながら業務に取り組むことが求められます

また、日々の業務で蓄積されるストレスとうまく付き合っていく能力も必要になります。

 

“根気強さ”“モチベーションの高さ”“ストレスへの強さ”の3つこそが、営業マンに求められるメンタルの強さなのです。

メンタルの弱さが生じる原因

営業職で活躍するためにはメンタルの強さが重要なことはわかりましたが、営業マン全員にメンタルの強さが備わっているわけではありません。

また、「もともとメンタルは強いほうだと思うが、最近メンタルが疲弊していくのを感じている……」という方もいらっしゃるでしょう。

以下からは、そのようなメンタルの弱さが生じる4つの原因を紹介していきます。

完璧を求めてしまう

メンタルの弱さが生じる原因の一つとして、何事も完璧にこなそうとすることが挙げられます。

 

常に完璧を求めている方は、失敗すると極端に落ち込んでしまいがちです。

それが些細なミスであっても心のつかえとなり、メンタルが徐々に疲弊してしまいます。

高いレベルで業務に取り組もうとするのは良いことですが、失敗がつきものな営業職においてはストレスを溜める原因になりかねません。

真面目すぎる

真面目すぎる性格も、メンタルを弱くする原因の一つです。

真面目な方は、「人に迷惑をかけたくない」という気持ちが人一倍強いことから、何事も一人でやり遂げようとする傾向にあります。

心が疲れているときでも、適度に力を抜いたり、周りを頼ったりすることができず、必要以上に自分を追い込んでしまうのです。

 

そうして本当の気持ちを溜め込んでいると、常に不安なことばかりを考えるようになり、だんだんとメンタルが弱くなっていきます。

意思表示が得意でない

意思表示がうまくできないことも、メンタルの弱さを生じさせる原因になりえます。

 

意思表示が苦手な方は、自己肯定感の低さや他人からの批判を恐れる心理から、自分の考えを伝えることに抵抗感をもっています

他人との調和を重視し、その結果自分の意見や思いを置き去りにしてしまうわけです。

 

そうした状況では、自信をもって営業活動に臨むことは難しいでしょう。

物事を悲観的にとらえてしまう

物事を悲観的にとらえることが、メンタルの弱さを招く可能性もあります。

たとえ自分のなかで目標や夢が明確にある方であっても、ときには「これでよいのだろうか」という不安や迷いが生まれるものです。

こうしたネガティブな感情を根本から消すことは容易ではありませんが、そのままでは感情の波に飲み込まれてしまいます。

 

結果、冷静に判断できなくなる、物事に取り組むモチベーションが下がるといった事態につながるわけです。

営業に有効なメンタルトレーニング

それでは、メンタルの弱さを払拭し、営業マンとして活躍するために有効なメンタルトレーニングを5つ紹介していきます。

 

なお、以下で紹介するのは世間一般的に言われている理想論であり、本質的な改善を図るものではございません。

「本格的なメンタルトレーニングを受けたい!」とお考えであれば、受講者一人ひとりの潜在意識を引き出すフォルテッシモメンタルルームでの受講をご検討ください。

感情のコントロールを覚える

まず、感情のコントロールを覚えることが、営業マンに必要なメンタルを育む第一歩です。

 

「契約がとれなくてつらい」「なんだかやる気がでない」と気分の落ち込みを感じたときに、その気持ちを言葉にして書き出してみましょう。

その際は、感情の度合いを10段階で記してみてください。

感情を言語化・数値化すると、自分を客観視できるようになり、心の平穏を取り戻せます。

また、なぜ気分が落ち込んでしまったのか? を分析することで、同じような場面に再度直面しても、すぐに気持ちを切り替えられるようになるはずです。

ポジティブに物事をとらえる

前項で説明したように、メンタルが弱い方は嫌なことがあると悲観的にとらえてしまう傾向にあります。

そのような方は、物事を意図してポジティブにとらえてみることをおすすめします。

 

たとえば、商談が失敗したとしても「自分の能力が足りなかった」と考えるのではなく、「今回はたまたま相手が悪かった」「次に生かそう」と前向きに解釈してみましょう。

このように、ネガティブなことはできる限り考えないようにして、前向きな言葉を自分自身に対して言い聞かせていると、徐々にポジティブ思考が身につきます

セルフノルマを設ける

メンタルトレーニングの一環として、セルフノルマを設けることも挙げられます。

セルフノルマとは、訪問件数やアポイント件数など自分でコントロールできる数字に対して、自主的に設定するノルマのことです。

売上のように他者を介するノルマではありませんから、自分の努力次第で達成できます。

 

このセルフノルマを達成し、成功体験を積んでいくことで自信をつけられます。

自信がつけば、それが振舞い方や声の調子にも表れ、「この人なら任せられそう」と周囲からの評価にもつながるはずです。

小さな成功体験の積み重ねが、営業マンに必要なメンタルを育むのです。

営業について学ぶ

直接的なメンタルトレーニングではないものの、営業について勉強してみるのも一つの手です。

営業の仕事は、現場での経験を通して覚えることが多いため、社内教育で十分に教わらなかったという方もいらっしゃるでしょう。

知識が不足していることに不安を抱き、自信をもって業務に取り組めていないのかもしれません。

 

しかしこういった知識は、誰に教わらずとも、書籍やインターネットで情報を集めたりセミナーを受講したりすることでも勉強できます。

理解を深めることが自信につながり、営業に必要な強靭なメンタルが生まれるきっかけになるはずです。

筋トレをする

『営業について学ぶ』と同様に、直接的なメンタルトレーニングではありませんが、筋トレを行うのもメンタルを強くする方法の一つです。

筋トレを行うと、脳内ホルモンの“テストステロン”が分泌され、やる気や集中力を上昇させる効果が得られます。

 

また、幸せホルモンともよばれる“セロトニン”の分泌も促され、心の安定をもたらしてくれます。

こうした脳内ホルモンが分泌されることによって、営業マンに必要な強いメンタルの維持にもつながるわけです。

まずは1日10分程度から、取り入れてみてください。

フォルテッシモメンタルルームでのメンタルトレーニングの方法

ここからは、フォルテッシモメンタルルームで実際に行っているメンタルトレーニングの方法を紹介していきます。

潜在意識にまで語りかける本質的なメンタルトレーニングの詳細を、以下で確認していきましょう。

 

なお、以下から紹介するのは、あくまでもメンタルトレーニング方法の枠組みです。

具体的な進め方は一人ひとり異なりますので、その点にはご留意ください。

ステップ①メンタルチェックテストの実施

フォルテッシモメンタルルームでは、トレーニングに入る前にいくつかのメンタルチェックテストを行います。

その一つが、心理学のさまざまな理論をベースに作成した“久瑠式 生き様テスト”です。

クライエント(来訪者)に16個の質問を問いかけ、その回答をもとに以下の通り分類します。

 

メンタルタイプ

  • 王様タイプ
  • ストイックタイプ
  • ストレスフリータイプ
  • 受け身タイプ

 

このテストは、クライエントの心のタイプを多角的にとらえるとともに、クライエント自身に自らの心を立体的に意識してもらうのが目的です。

そして判明したメンタルタイプの傾向を踏まえて、クライエント一人ひとりの心に適したメンタルトレーニングのメニューを創り上げていきます。

ステップ②欲求の意識化

メンタルタイプの分類を終えたら、いよいよメンタルトレーニングの始まりです。

まずは、心の奥底にある「こうしたい」「こうありたい」といった欲求を意識化します。

 

私たちの潜在意識のなかには、私たちが想像しているよりも遥かに凄いパワーが眠っています。

このパワーを引き出す鍵を握っているのが、「こうしたい」「こうありたい」という欲求の、“want”なのです。

“want”に従い、理想の実現に向かって無心に取り組んでいると、たとえ困難があったとしても人生は楽しく、充実したものになります。

 

このステップでは、“want”をできるだけ具体的に細かく意識化するのがポイントです。

たとえば「営業でトップの成績を残したい」という“want”がある場合は、それを頭で考えるだけでなく、達成したときの感情の動きなども想像し、心の中で映像化します。

このようにして潜在意識に強くはたらきかけると、“want”の原動力が強まっていきます。

ステップ③夢や目標を描く

続いて意識化した“want”に基づいて、夢や目標を描いていきます。

その際に欠かせないのが、“素敵な勘違い”です。

 

“素敵な勘違い”は、一般的に使われる“勘違い”とは意味が少し異なります。

自分の心がワクワクするような“素敵なこと”を実現している未来を思い描く、というものです。

過去や周りの評価を気にして「自分にはできるだろうか」と考える必要はなく、「こんな自分になりたい」「こんな人生を送りたい」と未来を自由にイメージします。

 

この“素敵な勘違い”によって、“want”をさらに活性化させることがかないます。

なぜなら、潜在意識にある“自己発電装置”が作動するからです。

“自己発電装置”がひと度動き出せば、自然にエネルギーが湧いてきて、自分の夢や目標にチャレンジできるようになるはずです。

ステップ④“心の囚われ”を解きほぐす

“want”に基づいて夢や目標を描いた次は、心の囚われを解きほぐしていきます。

私たちの心はいろいろなものに囚われており、身動きできなくなってしまうことが頻繁にあります。

たとえば、過去の失敗や挫折の記憶や、過食や引きこもりといった現実逃避、ときには成功体験さえも囚われの原因に挙げられるでしょう。

 

こうした囚われをひとつずつ解きほぐし、“心の次元”を上げることで、自分の人生を自らの選択と決断で生きられるようになります

ステップ⑤自分の“want”を外に広げる

最後のステップでは、これまで活性化させてきた自分の“want”を自己の外へと広げていきます。

“want”を自己の外に広げられれば、心の次元がさらに引き上げられ、高次のモチベーションへとシフトしていくことがかないます。

 

では、“want”を広げるとは具体的にどのようなものなのでしょうか?

その一つには、自分の“want”を他人の“want”と重ね合わせることが挙げられます。

お互いの“want”が重なり合うビジョンは、それぞれの自我を超えたより高い次元のものであるため、そこにはより大きなパワーが生まれます。

 

また、自分の“want”を勤める会社のビジョンと重ね合わせることも、”want”を広げていく方法の一つです。

組織の“~しなければならない”といった義務や責任に囲まれている人も、自分の“want”と組織の目的を重ねられれば、仕事に感じるやりがいが増してくるはずです。

 

このように、周りの人の“want”や勤める会社のビジョンと重ね合わせると、自分の“want”の次元はさらに引き上げられます。

その結果社会的に意義のある夢や目標が生み出され、周りの人や会社とwin-winの関係を築き上げていけるようになります。

営業マンがメンタルトレーニングを受けるメリット

最後にフォルテッシモメンタルルームの提供するメンタルトレーニングを、営業マンが受けることで得られるメリットを紹介します。

メリット①根気強くなる

メンタルトレーニングを通じて、営業マンには欠かせない根気強さを育むことがかないます。

メンタルトレーニングでは、潜在意識にある“自己発電装置”を作動し、“want”を活性化させていきます。

これによって、潜在意識に眠っていたもの凄く大きなパワーが内側から湧き出してくるはずです。

 

どんなスランプに陥っても、大きな挫折に見舞われたとしても、決して諦めることなく営業活動に打ち込める根気強さが身につきます。

メリット②高いモチベーションを維持できるようになる

メンタルトレーニングに取り組むことで、モチベーションを維持して営業活動に専念できるようにもなるでしょう。

前項で説明した通り、メンタルトレーニングでは、“素敵な勘違い”によって潜在意識に存在する“自己発電装置”を稼働させます。

 

そうして、自分の内側からエネルギーがとめどなく湧き出すようになれば、営業活動はもちろん何事に対しても積極的に取り組めるようになるはずです。

メリット③ストレスに強くなる

ストレス耐性がつくのも、営業マンがメンタルトレーニングを受けるメリットの一つです。

私たち社会生活を営む人間にとって、ある程度の制約は避けて通れませんし、一定の権利もあれば義務もあるものです。

しかしそうした制約は、外部から要請されるものと自らの意思で決定するものの2種類に分けることによって、自分らしく生きる鍵にもなりえます。

そのためメンタルトレーニングでは、外部から押し付けられた“have to”と自ら選んだ“must”を区別することを学びます。

 

ストレスを感じるような状況であっても、それを自らの選択であると理解することで、目の前の状況を楽しめるようになるのです。

そのうえで、“want”と“must”のバランスを上手にとることも学んでいけば、“want”の実現へ向かって進めるようになります

メンタルトレーニングを取り入れて営業マンとして活躍しよう

本記事では、営業マンに求められるメンタルの強さと、それを育むためのトレーニング方法を紹介しました。

 

営業職は、顧客からきつい物言いをされたり拒絶されたりすることがほかの職種よりも多い職業です。

営業マンはこうした状況下においても、根気強く、高いモチベーションを保ち、そしてストレスと上手に付き合っていくことが求められます。

感情のコントロールを覚え、ポジティブシンキングを心がけることによって強いメンタルを育んでいきましょう。

 

フォルテッシモメンタルルームでは、潜在意識に眠る無限の可能性を最大限に引き出すサポートを行っております。

ご自身に最適なメンタルトレーニングをお探しの方は、ぜひお問い合わせください。