メンタルトレーニングの一種であるセルフトークの概要と手順

「些細なことでも落ち込んでしまう」「自分に自信がない」と悩まれていませんか?

そのような方におすすめしたいのが、“セルフトーク”です。

メンタルトレーニングの一つであるセルフトークを活用することで、本来の実力を発揮できるようになるため、積極的に取り入れたいところです。

 

今回は、メンタルトレーニングにおける効果的なセルフトークの手順をお伝えします。

自信に満ちた自分に生まれ変わりたい方は、ご一読ください。

メンタルトレーニングにおけるセルフトークとは

メンタルトレーニングで行うセルフトークとは、自分自身に向けて意識的に語りかける対話のことです。

独り言もセルフトークの一種ですが、無意識である点が異なります。

 

セルフトークを意識的に実施すると、自分自身を鼓舞できたり、冷静さを保つのに役立ったりします。

つまり、心の奥底にある声を味方につけることができれば、思考の癖を変化させられるので、結果的にパフォーマンスの向上につながるのです。

メンタルトレーニングにおける効果的なセルフトークの手順

ここからは、セルフトークの手順を4つのステップに分けてお伝えしていきます。

セルフトークの効果を実感するためにも、正しい方法で取り組みましょう。

 

なお、セルフトークをはじめとするメンタルトレーニングの効果は理想論であり、本質的な改善はあまり望めません。

「本格的なメンタルトレーニングを受けたい」とお考えの方は、フォルテッシモメンタルルームにお問い合わせください。

ステップ①普段のセルフトークを書き出す

まずは、ご自身が無意識に行っているセルフトークをノートに書き出してみましょう。

誰しも口癖や思考の癖があるため、それらを見つけられるように意識して、ノートに書き出した内容を読み返せば、「また言っている」という言葉がきっとあるはずです。

 

あるいは、家族や友人にご自身の口癖を聞いてみるのも一つの手です。

無意識のうちに繰り返している言葉には、ご自身のこだわりや囚われている過去などが隠されています。

これらの囚われから抜け出せれば、思考や感情をうまくコントロールできるようになります。

また言葉だけでなく、どのような場面でのセルフトークだったのかもメモしておくと、思考の癖のパターンを集められるのでおすすめです。

ステップ②ポジティブな内容とネガティブな内容に分ける

続けて、書き出したセルフトークを、ポジティブまたはネガティブな内容で分別します。

 

そのうえで、ポジティブなセルフトークをより増やしていくために、ネガティブな内容にフォーカスしましょう。

ネガティブなセルフトークの場面や状況をよく思い出すと、共通点が浮かび上がってくるはずです。

セルフトークの共通点を見つけることで、ネガティブになる原因や思考の癖を少しずつ理解できるようになります

ステップ③ネガティブな自分を肯定的に受け止める

セルフトークのなかからネガティブになる原因や思考の癖を分析したあとは、自分を卑下するのではなく肯定してあげましょう

 

ネガティブになっているときは、自信を喪失している状態であるため、そこから立ち直る必要があります。

ここで重要になってくるのが、“イイところとダメなところ、すべて含めてあなたである”という考え方です。

もし、今の自分を否定してしまうのであれば、未来の自分を信じてみてください。

 

「ダメなところも段々と良くなっている」と少しずつでも構わないので、ご自身を肯定的に受け止めることが大切です。

ステップ④理想の自分をイメージする

最後に、理想とする自分のイメージを具体的に思い浮かべてみてください。

その際のポイントは、単に頭で考えるだけでなく、五感を使いながらできるだけ細かくイメージすることです。

 

仮に、理想の自分と現在の距離が離れていたとしても、あきらめる必要はありません。

未来はこれからの行動次第で変えられるうえに、理想の自分を実現できるかどうかはまだ誰にもわからないからです。

 

ですから、「できないかも……」とネガティブになるよりも、「こうなったら素敵!」「実現したら最高!」とポジティブに考えてみましょう。

ポジティブなセルフトークの例文

理想をかなえられるのは自分自身だけなので、ネガティブなセルフトークで無限の可能性を潰してしまうのは避けたいところです。

ネガティブなセルフトークは、以下の表のようにポジティブに言い換えることができます。

 

ポジティブに言い換えるセルフトークの例文

ネガティブな例文  ポジティブな例文 
「失敗したらどうしよう……」  「失敗から得られるものがある!」 
「不安だ……」  「できる限りのことはやってきた!」 
「緊張する……」  「とにかく思い切り楽しもう!」 
「またミスしそう……」  「次こそは、成功させよう!」 
「残り時間が少ししかない……」  「この時間でできることにチャレンジしよう!」 

 

「ネガティブなセルフトークになってしまっている」と気づいたら、その時点でポジティブな内容に変換できないかを考えてみてください。

ポジティブなセルフトークを普段から意識して、理想の自分をつくりあげていきましょう。

メンタルトレーニングでセルフトークに取り組む際のポイント

メンタルトレーニングとしてセルフトークに取り組んでも、なかなかネガティブな思考が抜けずに「自分には無理なのかな」と自信をなくしてしまうこともあるでしょう。

しかし、その失敗から目を背けてはなりません。

失敗はチャンスであり、逆境こそが人生を豊かなものにしてくれるカギなのです。

 

もしネガティブな思考が拭えないのであれば、「トレーニングを通じて少しずつ明るくなっている」と、まずはご自身を励ましてあげてください。

自力では難しいときは、周囲の方々を頼ったり、プロのメンタルトレーナーに助けてもらったりするのも一つの手です。

失敗してもあきらめずにポジティブなセルフトークを継続することで、理想の自分を目指せるはずです。

メンタルトレーニングにおけるセルフトークは、自分自身に向けて意識的に語りかける対話のこと

今回は、メンタルトレーニングにおける効果的なセルフトークの手順をお伝えしました。

セルフトークを意識的に行えば、思考の癖を変化させられるので、パフォーマンスの向上につながります。

効果を実感するには、ネガティブな内容も肯定的に受け止めたうえで、五感を使いながら理想の自分をイメージすることが大切です。

なかなかうまくいかないときも、ポジティブなセルフトークを続けて、理想の自分に近づいていきましょう。

 

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